今回は立山黒部アルペンルートを長野県側から富山県側へ通り抜けた時の記事を書いていきたいと思います。
立山黒部アルペンルートと言えば北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルートですね。
「雪の大谷」や「黒部ダム」は写真等で一度は目にしたことがある人がほとんどなのではないでしょうか。
私たちは2019年9月初旬に2日間かけて通り抜けました。
麓ではまだまだ残暑が続いていましたが、山の上では秋が訪れていましたね。
立山黒部アルペンルートは天気が崩れることが多いそうなのですが、
私たちが行った時は見事な快晴。素晴らしい景色を堪能することができましたので、
写真と一緒にご紹介していきたいと思います。
それでははじまり〜
立山黒部アルペンルートまでのアクセス(長野県側)
立山黒部アルペンルートは長野県大町市の「扇沢駅」と富山県立山町の「立山駅」をケーブルカー、ロープウェー、バスと様々な乗り物で繋いでいます。
どちらからもアクセスが可能なのですが、今回は長野県側からアクセスしました。
長野駅まで夜行バスで行き、長野駅を7:50発の長野-大町・扇沢線(アルピコ交通)で扇沢駅まで向かいます。乗り場は長野駅の東口になります。
この時間(長野駅7:50分発)のバスは4/15~11/3間のみの運行とのことです。
座席は先着順となっていますので、混雑期は早めに並んでおいた方がいいかもしれません。
今回も土曜日の始発ということもあり結構混んでいました。
補助席も使用してなんとか全員乗ることができていましたが、紅葉の時期(9月下旬〜)はかなり混むそうなので注意して下さいね。
料金は片道2600円、往復4200円です(2019年9月現在)。
私たちは富山県側へ通り抜けるため片道を購入。
切符は事前に「アルピコ交通 長野駅前案内所」で買っておくことをオススメします。
扇沢駅からいよいよアルペンルートへ!(扇沢〜黒部ダム)
長野駅からバスに揺れること約1時間半、扇沢駅に到着です。
ここまでくると標高がかなり上がりますので(1433m)、長野駅よりだいぶ涼しく感じるでしょう。
さあ、ここからいよいよ立山黒部アルペンルートの始まりです。
切符を買って最初の乗り物「電気バス」に乗り込んでいきましょう。
切符は片道券と往復券があります。
今回は長野側から富山側への通り抜けなので、扇沢駅から立山駅までの片道券(8430円)を購入しました。
各駅までの詳しい料金は立山黒部アルペンルートの公式ホームページに載っているので、参考にして下さいね。
電気バスは何台か連なってきます。
動力が「電気」なだけあって、パンタグラフが付いています。

さて、電気バスに乗り「関電トンネル」を進むこと16分、「黒部ダム駅」に到着します。
このトンネルの中に長野県と富山県の県境があり、黒部ダム駅は富山県に位置することになります。
バスを降りて展望台への階段を登っていくと、一度は写真などで目にしたことがあると思われる黒部ダムと湖の絶景が広がります。
ちょうど放水が行われており、大迫力でした。
屈指の難工事と呼ばれた黒部ダム建設工事ですが、こんな山奥に巨大な建造物をどのようにして建設したのかと、当時の人々の苦労や努力は想像を絶するものだったのだろうなと感じさせられます。



ケーブルカーで黒部平へ(黒部湖〜黒部平)
さて、黒部ダムと黒部湖の絶景を堪能した後はケーブルカーで「黒部平」に向かいます。
黒部ダムの堰堤を歩いていくとその先にケーブルカーの駅「黒部湖」があります。

ケーブルカーは約20分間隔で運転しており、5分程度で黒部平駅に到着します。
ここまで来ると標高はさらに上がり、1828mとなります。
黒部平駅の屋上にテラスが設けられており、ここから次に乗るロープウェイの向かう先、大観峰駅も見ることができました。
私たちはここでお昼ご飯(うどん)を頂きました。
黒部平駅はレストランやお土産屋さんがあり、ちょっと一息つくにはいい場所です。




ロープウェーで標高2000m超えの世界へ(黒部平〜大観峰)
さて、黒部平から次の乗り物「立山ロープウェイ」に乗ると、いよいよ標高2000m超えの世界に入っていきます。
標高2316mの「大観峰駅」へと向かっていきましょう。こちらも約20〜30分間隔で運行しています。
大観峰駅までは黒部平から1.7km、約7分で到着します。
大観峰側の絶壁も素晴らしいのですが、個人的には黒部平側の大パノラマが壮大すぎるので、黒部平側の窓際付近に座るのがオススメです。
ワンスパンロープウェー(途中に支柱がない)としては日本最長距離とのことで、
途中視界を遮るものがないので、360度の絶景パノラマを味わうことができます。
大観峰にも屋上にテラスがあり、黒部湖を望むことができます。
(ここまで来ると黒部湖もかなり小さく下の方に見えます。)

立山トンネルトロリーバスで最高地点「室堂」へ(大観峰〜室堂)
さて、最高地点「室堂」まで後一歩。
長野県側から最高地点までの最後の乗り物は「立山トンネルトロリーバス」です。
立山の主峰「雄山」の直下を貫通する立山トンネル内を約10分ほど進むと、いよいよ立山黒部アルペンルートの最高地点「室堂」(標高2450m)に到着です。


室堂到着後はトロリーバスの駅直結の「ホテル立山」内のカフェで一休み。
絶景を見ながらシフォンケーキを食べるという贅沢な時間を過ごしました。


一休みした後は室堂エリアをプチ散策。
1時間程度のハイキングコースを歩き、みくりが池まで行ってきました。
周囲の風景が水面に反射し、山々は夕日に照らされ、見渡す限り360度美しい光景でしたね。
私たちは「ホテル立山」に宿泊し、翌日「雄山」へご来光登山をすることになっていたので、早めにホテルに戻りその日はゆっくりと過ごしました。
雄山登山については別記事で紹介しているので、こちらも是非見てくださいね。




立山高原バス、立山ケーブルカーで立山駅へ(室堂〜立山駅)
さて、室堂からは「立山高原バス」で下っていくことになります。
美女平駅(標高977m)まで標高差約1500mを50分で下ります。
標高差が大きいので自然の変化、季節の変化を感じることができます。
特に弥陀ヶ原周辺は絶景が広がるのですが、トレッキングコースが整備されており、
広大な湿原を歩くことができるので、時間に余裕がある方は是非途中下車してトレッキングを楽しんでみてください。


立山高原バスで美女平駅に着いたら、いよいよ最後の乗り物「立山ケーブルカー」で立山駅(標高475m)に向かいます。
ここまで来ると一気に季節が夏へと戻りました。
立山駅からは立山線で富山駅に行き、富山の名物「白えび」を食べ、新幹線で帰路につきました。


最後に
いかがでしたでしょうか。立山黒部アルペンルート。
今回は非常に天気に恵まれ、最初から最後まで絶景のオンパレードでした。
個人的にはやはりルートの途中で一泊して、ゆっくりと絶景を堪能されることをオススメします。特に室堂エリアに宿泊した人の特権である早朝の人が少ない中での室堂ハイキングは最高でした。
訪れる季節によって様々な顔を見せてくれるそうなので、次回は別の季節に行ってみたいですね。
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