【北海道】知床五湖ハイキング〜ヒグマの棲む森を歩く〜

国内旅行


ずっと行きたいと思っていた知床に9月の連休を利用して行ってきました〜♪
知床国立公園「知床五湖」を巡るハイキングツアーに参加した際の様子を書いていきたいと思います!

知床五湖の歩き方

知床五湖を散策するコースは3つあり、五湖を全てまわるには地上遊歩道の大ループコースを歩く必要があります。

歩行距離一湖二湖三湖四湖五湖
地上遊歩道小ループ1.6km
地上遊歩道大ループ3.0km
高架木道1.6km
地上遊歩道については、シーズンによって経路が変わります。
詳しい情報はこちら

地上遊歩道は、ヒグマの生息地を歩くためヒグマの活動期である5月〜7月はガイドツアーに参加しないと歩くことができません。(それ以外の時期もレクチャーを受ける必要有り)
私たちは9月に訪れたのでツアー参加は必須ではなかったのですが、せっかくなのでいろんなことを学ぼうと思い3時間で地上遊歩道を1週するガイドツアーに参加しました。(大ループ)
結構頻繁に出没するようで、遊歩道付近に出没した場合は遊歩道が閉鎖となってしまうそうです。
(実際に前日のツアーがヒグマ出没によりキャンセルになったと聞きました)。
それぐらいヒグマが高密度で生息する地帯(知床半島70キロの中に約500頭のヒグマが生息しているそうで世界でも珍しい高密度地帯だそうです)の散策ということで、彼方此方にヒグマの痕跡が残されておりとてもドキドキしながらの散策でした。

森の中へ出発!!

ハイキング開始前に

知床五湖の地上遊歩道を散策するためには上述の通り散策時の注意事項やヒグマの生態に関するレクチャーを受ける必要があります。
通常は遊歩道の入り口にあるフィールドハウス内で実施するそうなのですが、コロナウイルス対策ということもあり外で行われました。
最近の出没情報やヒグマと遭遇しないための対策や遊歩道内の基本ルールを学びます。

遊歩道を歩き、野生動物に遭遇?

10分ほどのレクチャーを受けたらいよいよハイキングスタート。

ヒグマの棲む森へ入っていきます。
クマがいる森を歩く際は、たまに手を叩いて、人間がいることを知らせてあげるのがマナーだそうです。
よく鈴を持ってくる人がいますが、鈴がずっと鳴っているとクマの動く音(音に反応して遠ざかったのか)が聞こえないので、手を叩く方が良いんだとか・・・
みんなで手をパチパチさせながら、進んでいきます。

少し歩いていくと早速エゾシカが現れました。人との距離感を学んでいるそうで、人が遊歩道にいる限りほとんど恐れないそうです。
エゾシカは、道路を車で走っていても至る所に出没します。
とっても可愛らしい顔立ちですね♪

エゾシカの親子を後にして、さらに進んでいきます。

遊歩道の脇に水芭蕉がありました。
水芭蕉の周りはクマの出没率がグッと上がるそうです。(7−8月頃)

水芭蕉の咲いた後(黄色くなったバナナのような葉が水芭蕉です)

4ヶ月という長い冬眠を終えたクマたちは、たくさん餌を食べて、酷い便秘状態になるそうで、水芭蕉の根茎を食べることで、便秘を解消するそうです。
水芭蕉の根茎には、シュウ酸カルシウムが含まれており、下剤のような効果があるそうです。
人間のように薬として、植物を摂取するなんて、驚きです。

ヒグマといえば、主食は鮭?と思われがちですが、実際はどんぐり・山葡萄・木のみなどを主食としているそうです。
木のみを食べるために、木登りしているクマも多く、「上を見たらクマと目が合っちゃった。。。」なんて事がないように、注意して歩きましょう。
因みに、子グマが木を登っていたら、もっと注意しないといけません。
メスが子育てをしている時、約2年間もの間オスは完全に放置され、子グマさえいなければあーーーと子グマを邪魔者扱いして襲ってしまうそうです。
母クマは木登りを早く子グマに教えて、逃げる術を身につけされるんだとか。。。
なので、子グマが木に登っている=母グマと怒ったオスがいると思ってください。
どうですか、怖くなってきませんか。。。


因みに私たちは、ヒグマには遭遇しませんでした。(ホッとした・・・)

餌の話に戻りますが、鮭を餌としているのクマは日本にほとんどおらず、知床在住のクマくらいだそうです。
知床のクマたちはとても幸せな環境で暮らせているのかなと思います。

道中では、エゾシカの他にもたくさんの野鳥や植物植物に出会いました。

五湖をめぐる

さて、クマのお話はこれくらいにして、五湖を巡っていきましょう。
知床五湖は、5→4→3→2→1の順に巡ります。

五湖

五個が見えてきました。
風がなく、水面に緑が写って綺麗です。

四湖

落葉樹が多く、紅葉の季節が一番オススメだそうです。
海から冷やされた風が通るので、非常に涼しく、夏にはヒグマのプールとなるそうです。

三湖

冬は湖が凍った上を横切って遊歩道に入れるそうです。
夏でも水面を渡れるなら行ってもいいらしいです・・・笑

二湖

野球場くらいの大きさで、全体を見渡すにはヘリコプターに乗るか、山を登るかする必要があるそうです。

一湖

到着すると、『高架木道』が見えてきます。
一湖は一番開けた場所にあり、木道を歩くと海も見えます。
とても綺麗な景色でした。

元々は牧場と村があったそうです。
今は誰も住んでいませんが、私有地であったため、リゾート施設が流行った時代に買おうとする会社がたくさん現れたそうですが、この美しい自然を守ろうと、私有地を細かく区切って一般人に売られ、現在に至ってもこの自然が維持されているそうです。

以上、知床五湖でした。

ガイドツアーは、知床ツーリストさんにお願いしました。
とっても説明が丁寧で、たくさんのことを学ぶことができました。
Iさん、ありがとうございました♪

知床自然センター

帰りに知床自然センターに立ち寄りました。
登山やそ自然観察に役立つ情報の提供の場となっており、アウトドアグッズのレンタルも行なっているそうです。
おみやげ屋さんやフードコートもあり、結構たくさん立ち寄られている方々がいらっしゃいました。

お腹が空いたので、BARISTART COFFEEというお洒落なカフェでサンドイッチをパクリ・・・
お店のロゴもクマで、かわいいし、知床のサーモン美味しかったです!

他にも、North faceとH/Hのショップが入っていて、知床限定商品もありました!
そういえば、宿泊した北こぶしリゾートにも入っていました。商売上手。。。
限定と言われたら、手を出さずにはいられませんよね・・・

関連記事『岩尾別温泉 ホテル地の涯』

終わり!

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